SSブログ
妄想あるいはフィクション ブログトップ
前の10件 | -

トイレのおばけ [妄想あるいはフィクション]

ワタクシの母の実家は山梨です。
子どもの頃は夏休みと冬休み、山梨の小さな町に住む祖母に会いに行きました。

祖母が住む家は古い日本家屋で、ご飯は竃で炊いていましたし、トイレも和式で汲取式(ボットン式)でした。暗く狭い廊下をひたひた歩いて行くと突き当たりにトイレがありました。
「洗面所」なんて無くて、手洗いは手水(ちょうず)でやっていました。

手水、といって絵が浮かぶ方は少ないかもしれません。
窓の外にプラスチックのバケツのようなものを吊るして、それに水を入れておき、底部に取り付けられたクチをひこひこ動かすと水が出てきて手が洗えるものです。

さて、ワタクシは子どもの頃、このトイレに行くのが怖くて仕方がありませんでした。
特に夜中は暗い廊下も廊下の窓から見える真っ暗な田舎の景色も、そしてなによりぱっくりと口を開けたトイレの穴…何でも吸い込まれてしまいそうな真っ暗な穴…怖かったです

妄想が発動しないワケがありません。

トイレには変なお化けがいるんやでー♪
それはそれは、変なお化けなんやでー♪

どんなお化けなんだろうかと妄想を巡らせます。
そいつはきっとトイレの穴の中にひっそりと佇んでいるに違いない。
そして、夜中、人がそこにしゃがむと、穴の中から長い長い下をペロンと出して
しゃがんだ人のお尻をペロンと舐めるのさ

「ひーっ
舐められた人はその生暖かい感触にビックリして、お尻を拭くのもそこそこに逃げ出しちゃうのさ。

お化けは満足そうに、舌なめずり。
「あー、旨かった」

なんていたずら好きなお化けなんでしょうか

ところで、どんな姿をしているのでしょうか?このお化け。
子どもの頃の妄想はここまでで、そのビジュアルまで思い描くことは無かったのですが…

皆さん、ちょっと想像してみて頂けませんか?


トイレが洋式になって、水洗式になって、ウォシュレットまで開発されて…
トイレのお化けは一体どこに住んでいるのでしょうか?
もしかしたら、女神の姿に身をやつし「トイレの神様」として君臨しているのかもしれません。

では、また

妄想初め [妄想あるいはフィクション]

あけましておめでとうございます

ことしもよろしくお願いいたします。

ビックリしたことに小栗旬から年賀状が届きました
妻がかなり喜んでます

ワタクシは朝イチのお屠蘇を皮切りに、お酒を頂いております
えへへ
食べちゃうぞーガオー


昨日、新鮮な気持ちで新年を迎えようと洗顔フォームを買いました。
でも、こんな顔になったら大変だから、このメーカーの洗顔フォームはやめて別のメーカーのにしました。


もしもですよ。あなたがキムタクみたいな顔になっちゃったらどうします?
紅白にも出なきゃならないし、色んな美人女優と共演しなきゃならないし、ダンスも歌も勉強しなきゃならないし…。
ファンの子から「キャーッ」と言われて投げキッスの一つもしなきゃなりませぬ
あぁ、ワタクシの嫌いな忙しい毎日を過ごさなきゃなりません
あーっどーしよう

さて、顔でも洗って出直すか

皆さんにとって今年が妄想に満ちたステキな年になりますように

確率 [妄想あるいはフィクション]

日曜の夜。最近始まった「JIN-仁-」というドラマがなかなか面白いのです。

現代の医者が幕末の江戸にタイムスリップして活躍するという内容。
大沢たかおさんの演技がいい。綾瀬はるかさんが可愛い、中谷美紀さんがキレイだ。
というわけで、結構夢中になってみてしまいます。

ドラマを観ながら、軽度の妄想が浮かんだので、妻に質問してみました。

「あのさ、もしもだよ、オレが江戸時代にタイムスリップして、綾瀬はるか似の娘に惚れられたらどうする?」

「はぁーっ?あーあ、どうでもいいよ。絶対にあり得ないから。しかも、あんたが綾瀬はるか似の娘に惚れられる確率の方が、江戸時代にタイムスリップする確率よりはるかに低いし」

タイムスリップする確率より低いって…

うぬっ見ておれっ




んで、今日、職場でこの話をしたら、みんなから笑われましたが、誰も否定してくれませんでした・・・・・・・




では、またっ

ブロッコリー大戦〜皇国の逆襲〜 [妄想あるいはフィクション]

これまでの妄想
ブロッコリー大戦
ブロッコリー大戦〜失地回復への使者〜」をご覧ください。


「あら?、このブロッコリー、もう古くなっちゃってるわ。もうダメねぇ。なんだか、買いすぎちゃったみたいね。もったいない。ごめんね。」

伊藤初恵は冷蔵庫の野菜室の中のブロッコリーの匂いを嗅いで顔をしかめると、そう呟いていくつかのブロッコリーの固まりを生ゴミ入れの中に放り入れた。

アスパラガス共和国のグリーン大佐の介入以後一ヶ月、野菜国連盟側は勢力を盛り返し、ブロッコリー皇国の勢いは急激な衰えを見せていた。
野菜室の中には様々な種類の野菜がひしめき合うようになり、ブロッコリー皇国の領地は隆盛時の五分の一程度のものになっていた。

伊藤初恵が生産者直売の有機野菜に凝るようになり、インターネットで様々な種類の野菜を購入するようになったからである。中でも、伊藤家の食卓で感動を呼んだアスパラガスはその中心的な役割を担うまでなっていた。
当然のことながら野菜国連盟の中における、「救世主」グリーン大佐の発言力は急速に高まった。
また、トマト共和国においては、伊藤家の2歳になる娘、舞ちゃんが黄色いトマト食べたときに発した「おいちぃ」のひと言以来、リコピン中将に変わり、黄色いトマトの黄寿(おうじゅ)中将(原案:naturalhoneyさん)が頭角を現し始めていた。黄色いトマトは初恵が横浜の友人宅に遊びに行った際買い求めた横浜市内の農家坂口さんが生産したものであった。

「子どもの心をガッチリつかんだな」

黄寿中将はほくそ笑んだ。


一方、ブロッコリー皇国軍の内部ではボソボソ将軍の無策に対する不満が鬱積し、ついにクーデターが勃発した。首謀者は側近のホックリ少将であるが、その裏にはブロッコリー皇国の皇帝カーリー4世の意思が働いていたことは疑う余地がない。
ホックリ少将の率いる隊は三浦半島の生産者小林さんの農園で収穫されたもの(産地設定原案:本物ホネツギマンさん)を初恵がインターネットで購入した新参の隊であった。

新参のホックリ少将の隊とボソボソ将軍を守る近衛兵との間でわずかな小競り合いがあったもののクーデターはわずか半日で終結し、ボソボソ将軍は破れ、将軍の地位を剥奪された上、軍から放逐された。

放逐されたボソボソ元将軍には何も残らなかった。
今更、野菜国連盟軍側に身を投ずることもできず、このまま自ら朽ち果てるのを見守るだけなのかと、ボソボソは失意のどん底に沈んでいた。
一人孤独に身を委ねながらたたずむボソボソの前を一隊のキャラバンが通り過ぎて行く。中国野菜サイシン族の一隊であった。少数部族のサイシン族は国を持たず、キャラバンを組んで旅の生活を送っている。伊藤家の野菜室は彼らの通過地点に過ぎない。
隊列の中から、一人の娘が抜け出してきてボソボソの顔を覗き込んで尋ねた。

「おじさん、どうしたの?辛そうなお顔をして…。お腹がすいているの?」

澄んだ瞳の美しい娘であった。小さな黄色い髪飾りが微風にそよいでいる。

「いや、そうではない。ただボンヤリしていただけだ。」

わずかに残ったプライドがようやくその言葉を吐かせたが、次の瞬間、ボソボソの目から涙がこぼれ落ちていた。そして、思ってもいなかった言葉が口からこぼれた。

「頼む…ワシをそなたたちのキャラバンに加えてもらえないだろうか?旅の道連れにしてもらえないだろうか…



さて、クーデターを成功させたホックリ少将は早速逆襲の準備を始めた。それに当たり、ホックリ少将は秘密裏にある人物と握手を交わしていた。

「ようこそ、ホワイト少佐。貴国と同盟を結ぶことができれば、野菜国連盟軍など所詮は烏合の衆、簡単に打ち破ることができましょう。貴国と我が国によって、再び伊藤家の食卓を席巻しましょうぞ。」

「ハーイ、ワカーリマシタ。ヨローシクオネガイシマス」

握手の相手はカリフラワー帝国の指揮官、ホワイト少佐(原案:ひねさん)であった。
両国の軍事同盟は果たして、伊藤家の食卓に何をもたらすのか…
ブロッコリー皇国の逆襲が今や始まろうとしている。



最近、仕事が忙しく、心の余裕がありませんでした。ここ数日になって忙しさもやや落ち着きつつあり、妄想がフッと頭をもたげ始めています。

妄想は心のゆとりのバロメータ  (byひもなしパンツ)


それはさておき、暑さも本格的になって参りました。皆さんも夏野菜がんがん食べて夏バテ防止に努めましょうぞ
では、また

ブロッコリー大戦〜失地回復への使者〜 [妄想あるいはフィクション]

野菜国連盟もはや瀕死の状態に陥っていた。1ヶ月に及ぶ激しい戦闘の末、伊藤家の冷蔵庫の野菜室のほとんどがブロッコリー皇国の軍門にくだる結果となっていた

トマト共和国のレッド53世がブロッコリー皇国との和平交渉に臨んだにもかかわらず、屈辱的な放逐を受けて以来、野菜国連盟は最後の総力戦に臨んだ。
最初に降伏を強いられたのはかいわれ共和国であった。彼らはピリー将軍のもと、密集戦法をもってよく戦ったが、ブロッコリー皇国の重量戦法の敵では無かった。
ついには水分補給路を断たれたかいわれ共和国軍は降伏の道を選ぶ結果となった

セロリ王国軍はスジ少将のもと、激しい局地戦に望んだ。スジ少将は「最後の一兵まで戦いぬく」ことを兵士の一人一人に浸透させ、少数ながらも組織的で無駄の無い機能的な戦闘を得意としていた。しかし、それもブロッコリー皇国軍の物量にモノをいわせた戦闘方法の敵では無かった。
ジリジリと戦力をそがれていったセロリ王国軍はスジ少将の最後の一斉攻撃の命令以降その消息を確認する事が出来なくなっていた。

トマト共和国に至っては、レッド53世が「ヘタをとられる」という屈辱的な仕打ちを受けて以来、全く精彩を欠いていた。失意のため気力を失ったレッド53世に変わって指揮を執ったリコピン中将は兵士の心を一つにして戦闘に当たったがどの戦場でも惨敗を喫していた。
トマト共和国軍の戦闘を観ていたキャベツ王国のサックリ准将は「兵士の一人一人が皆、感情に流されている」と、悲し気な表情で呟いたという。

レタス連邦国、キュウリ社会主義国の両軍は辛うじてその士気を保ってはいたが、連戦連敗の戦闘に疲労の色を隠す事は出来なくなっていた。
野菜国連盟の総帥ともいえるキャベツ王国のサックリ准将はそれでも最後の希望を捨ててはいなかった。国王に対して援軍の要請を続けていたのである。

「新たな援軍が来る筈だ。私は国王陛下を信じている

一方、ブロッコリー皇国のボソボソ将軍は勝利を確信し、腹心たちと最後の総攻撃の準備を始めていた。

「総攻撃の要はキャベツ王国のサックリ准将の息の根を止める事である」

ボソボソ将軍はこう宣言すると含み笑いをたたえ、杯の酒を一気に飲み干した。


ちょうどその頃、新たな野菜が伊藤家の野菜室に迷い込んできた。
アスパラガス共和国のグリーン少将(原案:ヒサさん)が率いる一団であった。大人の親指ほどの太さと20センチほどの長さのグリーンアスパラの軍団で、これまでのアスパラに対するメージを覆す逞しさをもっていた。

「敵か、味方か…

サックリ准将はこれを見極めるために、直接、グリーン少将に面会を申し入れた。
果たしてグリーン少将は笑顔でサックリ准将を迎えた。
「私の生産者は長野県上田市の農家中村さんです。伊藤初恵さんの妹、蘭子さん(原案:やまびこさん)が長野旅行をした際に私どもの美味しさ、ボリューム感たっぷりの太さと長さに感動したため、姉初恵さんへのお土産としてこちらに来たのです。実は私どもがここに来たカラクリには貴国の国王のお計らいがあった事、御認識ください」
サックリ准将は胸を撫で下ろした

「では、閣下は私ども野菜国連盟への援軍と考えてよろしいのですね。お待ち申し上げておりました。」

サックリ准将は現在の戦況について、包み隠さずグリーン少将に語った。そして黙ってサックリ准将の説明を聞いていたグリーン少将はこう言った。

「どうやら、今までの戦闘では皆さん、敵を間違えておいでのようだ。敵はブロッコリー皇国ではありませんぞ。さあ、新たな戦闘の準備を始めましょう。」

その日の夕食、伊藤家の食卓には新鮮なグリーアスパラが乗った。一見無骨に見えるそのグリーアスパラは口に含むと根元まで柔らかく、豊かな香りと食感で伊藤家の家族を魅了した。

「蘭子がね、わさびマヨネーズをつけて食べると美味しいって言ってたの」

初恵は夫の智己に言った。

「いやー、これは美味いぜ。なんにもつけなくても美味い」

智己も歓喜の声を上げた。
そして、この日、ブロッコリーが伊藤家の食卓に乗る事は無かったのである。



先日、長野に行った際、風呂上がりにビールを飲みながらとても美味しいグリーンアスパラを食べました。まさに根元まで柔らかい豊かな味わいにワタクシたちは魅了されました。

「むぅ、こりゃ違うわい」…

さて、ワタクシの妄想はどこへ行くのでしょうか…
それはさておき、皆さん、おいしい野菜を食べて梅雨の鬱陶しさをはじき返しましょう
では、また

ブロッコリー大戦 [妄想あるいはフィクション]

夏野菜の季節になりました。ある日のこと、またしても妄想が発動しました…



今やブロッコリー皇国は伊藤家の食卓を席巻しつつあった
伊藤家の冷蔵庫の野菜庫はそのほとんどがブロッコリーで占められ、もはや他の野菜はわずかな領地にひしめき合って暮らして行くしかその生を長らえる術を知らなかった。ブロッコリー皇国の司令官、ボソボソ将軍はその勝利を確信した。

「やはり、伊藤家の細君、初恵の心を射止めたのが大きいと見えるな。ガハハ

ボソボソ将軍は美酒に酔いしれながら、こぼれ出る高笑いをこらえることができなかった。
伊藤初恵はブロッコリーの虜となり、食事の度にブロッコリーを食卓に乗せた。たっぷりのブロッコリーを茹でて、マヨネーズをつけて食べるひと時が初恵の至福の時となっていた。


一方、領地を追われた他の野菜国連盟はひん死の状態にあったが、キャベツ王国のサックリ准将は諦めてはいなかった。

「必ずや、巻き返しの時が来る」

サックリ准将はトマト共和国、レタス連邦国、キュウリ社会主義国、セロリ王国、かいわれ共和国の代表に対し決起を促し、

「野菜同士の共存共栄こそが、我々の生きる道であり、食卓の栄養バランスを保つ秘訣なのだ」

と説いた。一同は共感し歓喜の声に湧いた。
このとき、トマト共和国の将軍レッド53世が立ち上がり、こう主張した。

「野菜同士の共存共栄を叫ぶのであれば、ブロッコリー皇国もその例外ではあるまい。私たちは今一度和平の道を探るべきなのではないか。これ以上の犠牲を覚悟する前に、私が使者となり、ボソボソ将軍に停戦と和平条約を申し入れて参ろう」

これに対しセロリ王国のスジ少将は、

「もはや語るに及ばず。徹底抗戦あるのみ。最後の一兵となるまで戦いぬくべきである」

と主張した。その後議論は白熱したが、「肉厚な包容力」で人望の厚いサックリ准将の、

「ここはひとつ、レッド53世殿に運命を託してみませんか。徹底抗戦はそれからでも遅くはありますまい」というひと言で衆議は一決した。


翌早朝、レッド53世は使者としてブロッコリー皇国との交渉のテーブルについていた。

「ボソボソ将軍殿、私たち野菜国連盟は真の共存共栄を求めています。それが野菜国全体の、ひいては貴国の永久なる幸福につながるものと確信しております」

しかし、ボソボソ将軍は聞く耳を持たなかった。

「何を言うか。われわれブロッコリーは他の野菜との共存共栄など望んではおらん。我が皇国による唯一の支配こそが悲願である。見よ、初恵殿を。見よ!伊藤家の食卓を!!ブロッコリーこそが人々に幸福と豊かさをもたらすのだ。レッド53世とやら、意気地のない仲間のもとに帰るがいい。」

そう言い捨てるとボソボソ将軍は配下の者に命じてトマトの誇りとも言うべきレッド53世のヘタを切断させた上で、ブロッコリー皇国の陣から放逐した。

誇りも希望も打ち砕かれたレッド53世は失意のうちに野菜国連盟の陣に逃げ帰った…もはや、野菜国連盟による徹底抗戦しか道は残されなくなった。
しかし、その勝ち目は…
この抗争は果たしてどのような結末を迎えるのであろうか



はっと気付くと、ワタクシの目の前に妻がゆでたブロッコリーが山のようにお皿に盛られていました。南無三
この妄想、つづくのか、続かぬのかは解りませんが…
ところで、皆さんはブロッコリーはお好きですか?

では、また

妄想を誘うCM [妄想あるいはフィクション]

桜の季節も終わり、春も本格的です。
春になるとワタクシの妄想細胞が活発に働きだすようで、TVに流れるCMを観ても妄想が発動することがあります。



ボクの名前は白川喜市。年齢はここでは書かぬが、カテゴリーとしてはオッサンだ。
独身。某企業の中間管理職である。
最近、あることがきっかけで松本里佳さんという女性と知り合った。27歳のOLさんだそうだ。

爽やかな笑顔が印象に残る、とても感じのいい娘である。
ひと言で言うと「惚れて」しまった。

ある日のこと、彼女との会話の中で彼女がドライブが好きだという話題が出たのをいいことに、半分本気で、

「今度軽井沢に行かない?今、いい季節だし」

と誘ってみた。
今までの経験からすると軽く受け流されることの方が圧倒的に多かったので、大していい返事も期待していなかった。
しかし、意外なことに彼女の答えは

「あっ、いいですよ、白川さんどんな車に乗っているんですか?私、お弁当作って行きますね」

その場で日程も決めてしまった。

ボクの目の前が急に明るくなった
その日、家に帰ってから彼女の「お弁当作って行きますね」の言葉を何度も反芻しながら、当日の行き先やタイムテーブルを想像して思わずこぼれてくる笑みを隠すことができなかった。



さて、約束のドライブ当日。
天気は快晴幸先がいい
松本さんの自宅の最寄り駅で松本さんを拾い、ボクたちは高速道路を快調に飛ばして軽井沢に向かった
軽井沢に着くと、ボクたちは新緑に囲まれた美しい風景に包まれていた。

会話もマズマズだ。
ボクは景色のいいところで車を止め、心に用意してきた大切な言葉をここで彼女に告げようと、息を吸い込んだ。

と、そのとき。意外な言葉が彼女の口から発せられた……
「白川さん、自動車保険どうなさってます?」


「えええっ



こんな可愛い女性とドライブしたら楽しいだろうな、すぐに自動車保険更新しちゃうんだろうな、とTV観ながら考えていたらこんな妄想が発動してしまいました。
車なんか持っていないのに…

ちなみに、このCMにでているタレントさんは松木里菜さんという方だそうです。
ああ、また恥ずかしい妄想を世界中に公開してしまった

ということで、また

もしも、妹がグラビアアイドルだったら [妄想あるいはフィクション]

もしも、妹がグラビアアイドルだったら

毎日の事が心配で
「お前、仕事と水着は選びなさい」
って言うのかな

将来の事が心配で
「いつまでも、続けられる仕事じゃないんだから、一生できる仕事を見つけておきなさい」
って言うのかな

交友関係が心配で
「お友達を連れてきなさい」
と言って、パーティーウチでやるのかな

もしも、もしも、妹がグラビアアイドルだったら

載ってる雑誌買い占めるのかな
それとも、自慢して歩くのかな
TVのバラエティに「兄です」って出ちゃうのかな

もしも、もしも、妹がグラビアアイドルだったら

あなたは、あなたは、どうします?



今宵はいい年こいて妄想に取り憑かれています
くだらん妄想休むに似たり。アッ、ミステナイデネ
では、また

歩けば [妄想あるいはフィクション]

昨日、日曜日。電車の中で耳にした中学生くらいの男の子二人の会話(とても仲が良さそう)

「ねぇ、猿も木から落ちるって言葉知ってるぅ?」

「うん、知ってるぅ」

「じゃぁ、犬も棒に当たるって言葉知ってるぅ?」

「うん、知ってるぅ」

え?どこか違うんじゃない?戸惑うワタクシ。
そして、気付くワタクシ
「歩けば」を抜いてるだろうが、「歩けば」をっ
はい、正解は「犬も歩けば棒に当たる」だろうがーっ
「犬も棒に当たる」じゃ、諺の意味が通じんだろうがーっ
しかも、、お前「知ってるぅ」じゃないだろうお友だちの間違いに訂正を入れろ、訂正を

と、激しいツッコミを中学生相手に入れているワタクシがそこに…



いませんでした



ツッコミを入れている妄想
さすがに、見ず知らずの中学生相手にツッコミを入れられない大人のワタクシ。
でも、あ〜ひとこと言ってやりたかったなぁ
彼らの将来のためにも…


ごくありきたりの風景かもしれませんが、ちょっと印象に残ったので、記事にしておきました

では…また

「嘘」の無い世界 [妄想あるいはフィクション]

最近ワタクシはmisonoさんの「夢幻期限」という曲を気に入って良く聴いています



「夢幻期限」の歌いだしはこんな歌詞で始まります。
もしこの地球(ホシ)に ウソなどつけなくなる魔法がかけられたとして
真実だけがとり残されたならシアワセは今よりどんくらい増える?

「ウソをつけなくなる魔法」…現実にはあり得ない話しですが、色々と想像と妄想をかき立てられる面白い発想だと思いました。
この世の中で、嘘がつけなくなる世界を想像してみませんか。
この世界では人間から発せられる言葉は全て「真実」。
「真実」を語りたくない時には「沈黙」するしかない。
そんな世界を。

例えば、政治の世界。
嘘をつけなくなった政治家たちはどうなるのでしょうか?
戦争を始めたどこかの国の指導者は戦争を始めた本当の理由を明かすかもしれません。
「正義のための戦争?それは第一義ではない。○○の利権が必要なんだ我が国には」
ある政治家は違法な献金を受けていたことをぺらぺら喋りだして、
「何が悪いんだ」と開き直るかもしれません。
あるいは、急に無口になる政治家もいるかもしれませんね。
国会では真実のみが語られ、ワタクシたちが驚くような真実が暴かれるかもしれません。
政治の世界は今より少し、マシになるような気がします。

ビジネスの世界ではどうでしょうか?
企業のトップの謝罪会見が連日のように開かれています。あそこで頭を下げている企業の代表者のどれだけが、本当に責任を感じて謝罪しているのでしょうか。嘘のつけなくなる世界では、「オレの責任ではない」と開き直るか、記者会見で何も喋れなくなる人間が結構いるのかもしれません。
企業人がビジネスをする上で「嘘をつかない」ことが重要である、という認識を最近のワタクシたちはようやく持ち始めました。
嘘のつけなくなる世界では、信頼できる企業とそうでない企業の色分けが今より明確になるような気がします。

司法の世界ではどうでしょう。嘘がつけなくなる世界で容疑者は真実を語るか、沈黙するしかないとなったら…。例えば殺人事件の裁判で容疑者が「やっていません」といったら、それは真実。本当にやっている場合には「やりました」と認めるか「沈黙」。
裁判は随分簡単になるような気がします。

ちょっと下世話な話しになりますが、夜の繁華街の風俗ビジネスでは破局が訪れるような気がします。
お姐さんたちの「社長って素敵」というような歯の浮くような嘘がつけなくなるのです。お客をつかのま喜ばせるための武器(嘘)が使えなくなったホステスさんやキャバクラ嬢たちは沈黙し、お通夜のような雰囲気のお店が続出し、客足は遠のき、ビジネスが成り立たなくなってしまうかもしれません

もっと、フクザツなのは人間関係ではないでしょうか。生まれてこのかた嘘をついたことのない大人は恐らく皆無に等しいでしょう。
例えば男女の関係で嘘をつけなくなる世界になったら、果たしてどれくらいのカップルがこれまで通りの関係を維持できるのでしょうか。
ワタクシはどうしても「嘘」をつかざるを得ないときがある、あるいはそれを許容しなければならない時があるということを何となく信じて大人になりました。例えば、愛する人を守るための嘘もある、とそんな具合に。
ワタクシたちの人間関係は「嘘」を上手に使いこなす事によってバランスをとっている部分もあるということは否定できないと思います(正しいことかどうかは別問題です)。
そうした時、ワタクシたちは嘘がつけなくなる事によってどれくらい幸せになれるのでしょうか?

例えばワタクシがある大切な人に「元気か?」と訊きます。
相手は「元気だ」と答えます。

その「元気だ」が、その人が実は重篤な病気に冒されていたとして、ワタクシに心配をかけまいとして発した嘘であったなら、それはお互いにとって幸せなことなのでしょうか。

答えは全くわかりません。
どんな「嘘」を許せるか、許せないかの基準は、人によってまちまちだからだと思います。

でも、嘘の大半がその場しのぎの自分だけを守るための嘘であるとするならば、一旦そういうものを取り払った後の人間関係はどうなるのかを想像してみるのは無駄ではないような気がします。

とりあえず、世の中の50%の嘘がなくなったら…ワタクシたちは今より少しだけ幸せになるような気もするのですが…。

さて、これはまぎれもない真実です。
昨日のこと。
ワタクシの家の近所の公園、桜が咲き始めていました。


菜の花とのツーショット


こちらは馬酔木(あせび)。可愛らしい花が咲いていました。


くだらないことで、長々と失礼しました
これから、お花見のシーズンですね。皆さんも桜、満喫して下さい。
では、また
前の10件 | - 妄想あるいはフィクション ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。